新型コロナウイルスの感染拡大とともに、外出を自粛する動きが強まっています。また、感染拡大を防止策の名のもとに、多くの飲食店が休業もしくは、店舗内での飲食サービス(イートイン)の休止を余儀なくされています。このため、ほとんどの人々は、外食することが難しくなっています。
外食サービスの提供が難しくなる一方で、飲食店が調理した料理を自宅に運ぶサービスが急速に普及しています。なかでも、UberEats(ウーバーイーツ)は、配達員が背負う緑と黒のユニークなバックが目立つこともあり、認知度が高まっています。
ウーバーイーツの配達員が得られる収入は、配達地域、回数、距離などで異なりますが、1日あたり3,000~20,000円くらいになるそうです。店舗の休業などで失業してしまった方にとって、ウーバーイーツの配達員という仕事は、減ってしまった所得をカバーするありがたいものになっているでしょう。
新型コロナウイルスの感染抑制策として導入された移動制限をきっかけに、経済が大きく変わり、失業や所得の減少といった負のインパクトが我々を襲っています。ただ、一方で、経済が大きく変わったことでウーバーイーツのような新しい仕事や働き方が誕生・普及しているのも事実です。
新しい仕事や働き方は、ウイルス感染リスクを低くする必要があることから、人々の物理的な接触を避けるものが多いと推察されます。人々の接触を避ける、ということは、オフィスなど特定の場所に多くの人々が集まらないようにする、ということでもあります。人々は、情報を共有することはあっても、物理的に集まることが減り、一人ひとりが何らかの付加価値を生み出すスタイルが新しい仕事や働き方の基本といえそうです。
物理的に他者と接すること少ない環境で働くために、新しいツールや技術に対するニーズが強まるかもしれません。たとえばウーバーイーツの場合、天気アプリ、スマホホルダー、モバイルバッテリーが配達員の必須アイテムとして知られており、電動アシスト自転車のレンタルサービスも普及しています。一人ひとりが付加価値を作り出す活動をサポートするサービスは、今後も増えてくるでしょう(WorkOnも、このような新しい社会に貢献するために生まれました)。
新しい仕事や働き方は、一般に普及したものでなく、あくまで特殊なものにしかすぎない、といった考える方もいらっしゃるでしょう。ただ、経済の変化が長く続けば続くほど、これまで当然とされていた仕事や働き方は古いものとなり、変化に対応した新しい仕事や働き方が身近なものになると考えることもできます。緊急事態宣言の期限が延長される可能性が高まっていることから、我々が直面する経済の変化は、これからも続く展開も意識すべきかもしれません。
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